一連の騒動を反面教師に!選ばれる経営者像とは?

 連日、ワイドショーならびにSNSで話題になっている吉本興業の問題。

 反社会組織の会合に出席し、金銭を受け取ったことが発端となっている今回の問題。当事者たちの謝罪会見から「圧力をかけられた」という旨の発言があり、社長自ら会見を行っていました。
 所属芸人と会社の内輪揉めが大きくなったこの問題。同じ経営者として、みなさんはどのように受け取りましたか?

 今回の問題は反社会的組織とのつながりの有無がそもそも論として、議論する必要がある点ではありますが、日刊デリヘル経営として注目したいのは「選ばれる経営者像」と「働き続けたいと思う職場」についてです。なので、一連の騒動の本質とは少しズレが生じると思いますが、考えていきたいと思います。

社長の会見は「理想の上司」へのヒントがザクザク

 まず、「正しいこと」はもちろん、その場にあった「適切な対応」ができていれば、今回の問題はここまで大きくならずに済んだのではないでしょうか。経営者はもちろん、自分の下に部下を持つ管理職に求められるのは「判断力」ですよね。ここで気を付けないと感じたのは「誰が正しいか」よりも「何が正しいか」という判断が必要ということ。

 社長の会見より先に行われた当事者2名の会見は「何が正しいか」ということを突き詰めた結果、行われたものだと思います。会見内容はさておき、「何が正しいか」を自ら判断し、行動を起こしたことが多くの仲間を巻き込むことに成功したきっかけだと思います。反面、社長が行った会見では「何が正しいか」という部分が不透明であり、「全員クビにする」といった発言に対し、曖昧で自分を守るかのような言葉が並べられ、批判の対象となってしまいました。
 また、社長の会見では質問にそぐわない回答が相次ぎ、「YES、NOの札を渡しておけばよかった」と所属芸人が発言するほど歯切れの悪さが目立ちました。先導していく立場である経営者や管理職が歯切れの悪い言葉ばかり並べていたら、不信感が募り、その人からの指示に聞く耳を持てなくなってしまいます。この会見ではきっぱりと謝る姿を見せることが、経営者としてのあるべき姿だったのではないでしょうか。

「この人と働き続けたい」と思われるかどうか

 潔く謝罪の言葉を述べていたら、もしかしたら「この社長の下で働いていてよかった。また頑張ろう」と思うことができたかもしれません。つまり、今回求められていたのは5時間半にも及ぶ会見ではなく、「潔さ」です。
 潔く自身の発言を認め、反社会的組織との関わり方についての今後の展望などを語ることで、理想の上司として求められる素質の「信頼できる人柄」として「リーダーシップ」、「決断力と責任感」を示すことができたのではないかな?と感じました。
 当事者2名の会見後、「この先輩がいるからこの会社を選んだ」というツイートを目にしました。騒動が大きくなっていくなかで進退を口にする先輩に対して「好きな人と一緒に仕事ができなくなるのは嫌だなぁ」というコメントもあり、憧れの人と一緒に働くことは、どんなに辛い環境にいたとしてもモチベーションになりますよね。それが長く働く理由の1つにもなっていると思います。コンパニオンさん同様、店舗も内勤スタッフに「選ばれ続けなければ」組織として成長をすることはできません。「人数が足りている」ことと、「人財が足りている」ことは意味合いがまったく異なってきます。
 
 企業にとっての新陳代謝とは、「入社と退社のペースが上がる」ことではなく、「人が次々成長し組織が大きくなっていく」ことを指しています。
 そして、「良い人が面接に来てくれない」、「次の世代が育たない」という声をよく耳にします。良い人が面接に来てくれることも、次の世代を育てるのも、どちらもすごく大変なことで容易に新陳代謝を活発にすることはできません。
 
 選ばれるために好待遇にする、職場環境を整えることももちろん大事ですが、上に立つ経営者や管理職陣のパーソナルな魅力を磨くことで「会ってみたい。こんな人の下で働いてみたい」と感じ、面接に繋がるのではないでしょうか。一緒に組織を作っていく上で「この人と一緒に働き続けたい」と思われることが、離職率を下げる大きな要因になってくると思います。とても難しいことではありますが、吉本興業の一連の騒動から「選ばれる経営者像」について、一度考えてみるのも良いかもしれません。

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