匿名掲示板に風俗で働いている事を書き込みされると名誉棄損に該当する?!

 インターネットの匿名掲示板に、女の子やお店の誹謗中傷の書き込みをされ困っているお店さんも多いのではないでしょうか?2018年8月28日、愛知県警は「風俗嬢の個人情報を拡散した」として男を「名誉棄損」で逮捕しました。

風俗店女性の個人情報を拡散し逮捕、逆恨み原因か

 愛知県警中川署は28日、風俗店に勤めていた女性(33)の名前など個人情報をインターネット上で拡散したとして、名誉毀損(きそん)の疑いで、長野県豊丘村河野、職業不詳、〇〇容疑者(35)を逮捕した。「覚えていません」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は2月23日未明、自宅かその付近からネットを介し、交流サイトに女性の本名や出身地など個人情報を含んだ中傷文章を掲載、不特定多数が閲覧できるようにして名誉を毀損(きそん)した疑い。

 同署によると、〇容疑者は女性の勤め先の客だった。ネット上に同様の中傷する書き込みをしたとして、同署が1月中旬に警告していた。女性に好意を寄せたものの、うまくいかなかったためとみている。女性が2月に新たな書き込みを見つけ、同署に相談した。

 ニュース記事からは「女性の本名や出身地など個人情報を含んだ中傷文章」をインターネット匿名掲示板に書き込んだことが「名誉を毀損(きそん)した」疑いがあるとして逮捕、とのことです。なぜ、風俗嬢の個人情報を拡散することが「個人情報保護法」ではなく「名誉棄損」に当たるのでしょうか?

「風俗で働いている」ことを「実名」でインターネット上で書き込みされることは「名誉棄損」になる?

 名誉棄損は刑法に規定されています。

第二百三十条
第一項:公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。

 名誉棄損の成立要件①「公然と」とは、不特定または多数の人が認識し得る状態のことをいいます。②「事実を摘示し」の「事実」は、「その事実の有無にかかわらず」とあるように、内容の真偽は問いません。そしてその内容が「人の名誉」=社会的評価を毀損する、そのような場合に適用されます。

 この事例に当てはめてみるとインターネット上に、「Aさんは 風俗で働いている」と掲載した場合、風俗で働いていることを公表すること自体が社会的評価を下げる行為であり、また、インターネットは不特定多数の人が見るため、公然性があるといえ、名誉毀損が成立するといえます。

 この男が逮捕起訴されるかは捜査の進展を待たなくてはなりませんが、「WEBの匿名掲示板に、風俗で働いていることを実名で書き込まれる」ことが「名誉棄損」であるという判例となれば、多くの風俗で働く女性にとって朗報となります。

 このような悩みを持つ女性には、是非、警察への相談をされることを強くお勧めいたします。

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