匿名掲示板に書き込まれた風俗嬢が勝訴!裁判所は投稿者情報の開示を命令

 現在の社会では、ネットの普及により各種の権利侵害が行われる危険が高まっています。特に「匿名掲示板への誹謗中傷」は我々業界にとっても悩みの種ですし、プライバシーを侵害されたCPさんのプライバシーの苦しみは想像を絶するものがあります。そんな中、至極まっとうな司法の判断が下されています。

ネット掲示板に実名書き込み 仙台地裁が投稿者の情報開示命令

 インターネット掲示板に実名を書き込まれたのはプライバシー侵害に当たるとして、宮城県の元風俗店従業員の20代女性が投稿者のネット接続業者(プロバイダー)のKDDIに投稿者情報の開示を求めた訴訟の判決で、仙台地裁は7月3日、同社に投稿者の氏名、住所、メールアドレスの開示を命じた。
 判決によると女性は昨年12月、ネット掲示板に当時勤務していた風俗店名や非公開の実名を書き込まれ、不特定多数の人に閲覧された。

 小川理佳裁判官は「風俗店勤務の事実は保護されるべき私生活上の情報で、プライバシー侵害は明白だ」と判断。女性が投稿者に損害賠償を求める準備をしていることから、提訴に必要な氏名や住所の開示請求には「正当な理由がある」と結論付けた。
 KDDIは「投稿は脈絡がなく、閲覧者は(投稿内容を)真実と思わない」として、開示を拒否していた。

 2002年施行のプロバイダー責任制限法は、投稿による権利侵害が明白な場合、被害者は投稿者の情報開示や記事削除をサイト管理者に直接請求できると規定。ネット掲示板への投稿は、IPアドレス(端末識別番号)からプロバイダーなど通信を媒介する業者の特定が可能なため、10年の最高裁判決はこうした業者にも開示責任を認めた。

 女性は他にも実名を暴露する投稿があったとして、プロバイダーのソフトバンクに開示を求める訴訟を仙台地裁に起こし、係争中。

 記事にあるように、仙台地裁は「宮城県の元風俗店従業員の20代女性が投稿者のネット接続業者(プロバイダー)のKDDIに投稿者情報の開示を求めた訴訟の判決で、仙台地裁は7月3日、同社に投稿者の氏名、住所、メールアドレスの開示を命じた。」と判断しました。

 「風俗店勤務の事実は保護されるべき私生活上の情報で、プライバシー侵害は明白だ」という判断です。つまり、インターネット上に、「Aさんは 風俗で働いている」と掲載した場合、風俗で働いていることを公表すること自体が社会的評価を下げる行為であり、また、インターネットは不特定多数の人が見るため、公然性があるといえ、プライバシー侵害が成立する、ということです。

 今回の裁判は「プロバイダーに投稿者情報の開示を求めた訴訟の判決」になるので「名誉棄損」に関して判断は示していませんが、開示を拒否する電話会社に開示を命じたことで、投稿者に対する民事裁判を起こしやすくなる為、この女性にとっては大きな前進であるといえるでしょう。

 再三、日刊デリヘル経営でもお伝えしていますが、匿名掲示板に風俗嬢の個人情報を投稿することは名誉棄損にあたり違法です。そして、匿名掲示板といえども投稿者情報が開示され特定されれば民事訴訟で損害賠償を請求されることになりかねません。匿名掲示板での違法行為は決して許されません。

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