「梅毒」患者 届け出数7,000名超えた昨年より早いペースで増えている!?

 年々増加している梅毒患者数、今年にはいってからもその傾向は変わらないようです。熊本市では昨年を上回るペースで患者が増えている状況に注意を促しています。

 国立感染症研究所データ(※1)によると2018年の「梅毒」患者届け出数は7,002名。今年に入ってからも1,498名の届出があったことが報告されています。昨年報告された岡山市保健所の疫学調査(※2)では、2015年以降男性患者は異性間接触が同性間接触を上回っていて、女性患者についてはほとんどのケースが異性間接触による感染だとされています。その調査のなかでは2016年以降は男性患者で異性間接触で感染した方の多くが、過去数か月以内に風俗店の利用のあったこと(2017年で71.2%、42例/59例であった)、女性患者の25.9%がコマーシャルセックスワーカーであったことも報告されています。

 日本の風俗業界ではナマでのプレイというのが当たり前のようになっています。コンドームについてもセックスを行う時に着ければよいと思っている方も...

 先日は都内で「エイズ検査・相談月間」が開催されているというニュースを紹介しましたが、熊本市や岡山市でもこのような性感染症に関する検査を無料かつ匿名で受けることができます。ただ保健所でできることはあくまで検査までですので、症状がある場合の治療は医療機関で受診する必要があります。ご存知の通りコンドームを使用しない性交だけでなく、オーラルセックスでも感染するリスクはあります。性風俗店舗は定期的に性感染症検査をしたほうが良いでしょう。保健所へ行くのが嫌な方は、比較的安価で購入できる性感染症検査キットなどもあります。

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 入店時には必ず検査キットをお店側から支給したり、その後購入させるにしても女性ばかりに負担を強いるのではなく、購入代金の何割かを負担するなどの配慮も必要ではないでしょうか。またお店を利用されるお客様にも性感染症に関するリスクを理解してもらう段階にきているのかもしれません。あるお店では性感染症の検査結果を開示したお客様に対して割引をしています。中にはお客様に割引価格で検査自体をできるようにしているお店もあります。

 「梅毒」患者の増加と、性風俗との関連性も指摘されたことを踏まえると、検査を在籍女性やお客様の自主性にただ任せるだけでよいのでしょうか。検査を受けやすくするシステムをつくり在籍女性、お客様双方に安心してもらえるお店にしていく段階にきているのかもしれません。

(※1)日本の梅毒症例の動向について 国立感染症研究所 感染症疫学センター・細菌第一部(更新日:2019年4月23日) https://www.niid.go.jp/niid/ja/id/1626-disease-based/ha/syphilis/idsc/idwr-sokuhou/7816-syphilis-data.html
(※2)岡山市における梅毒の発生状況(2010~2017年)および、医師への聞き取り調査で得られた梅毒患者の状況(2018/5/8) https://www.niid.go.jp/niid/ja/id/743-disease-based/ha/syphilis/idsc/iasr-news/8018-459p01.html

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