性感染症検査クリニックが見る。最前線の性病事情①~正しい知識の必要性~

 突然ですが、みなさんのお店はどのような性病対策を行っていますか?性病について相談されたとき、どのように答えていますか?

 知っているようで知らない。気づかないフリをしがちな「性病事情」について連載形式で紹介していきます。

きっかけはAV。知ってもらうために、クリニック開業

 今回、取材にご協力いただいたのは東京・池袋にある性感染症専門クリニック外来「池袋駅前ライフクリニック」を立ち上げた、元AV女優の夏目ミュウさんにお話しを伺いました。

 2,000本以上の作品に出演し、「性」を職業として扱うAV業界に身を置き「性感染症検査」はもちろん「早期治療」の大切さを実感したことが、クリニック立ち上げのきっかけだったそうです。
 AV業界では、出演を強要したなどの問題から協会ができ、そのタイミングでプロダクションに所属する女優・男優の7項目の性病検査が義務付けられました。さらに最近では、コンジロームやヘルペスなどは、撮影当日に性器を目視でチェックし、感染の疑いがないかなど「性感染症予防」に対し積極的に取り組んでいます。

 しかし現場から「性器の確認も性病に対する素人(監督や撮影スタッフ)が行うため、見落としたりすることがある」と言う意見が出たため、今年11月からは大手メーカの一部では、義務付けられている7項目以外に内診を必須とし、9項目の検査に踏み切ることになりました。さらに「梅毒の症状であるバラ疹も皮膚科など性感染症の専門医ではないところで『原因不明』と診断され、重症化してやっと『梅毒だった』と気が付いた……ということもありました」と、「性」を職業として扱っているいないに関わらず、正しい知識の重要性が増しています。

 【性病 症状】などとWEBで検索をすれば、さまざまな情報を得ることができるが「その情報が必ずしも正しいとは限らない」ということもあり、夏目さんは「気になることがあったら検査のときに相談してほしい」と検査結果だけでなく、相談も大切にしており、池袋駅前ライフクリニックでは検査の際の相談にも親身になってのってくれます。

「手軽さ」よりも「正確さ」に重きを置く

 デリヘルを含め、性風俗店では検査キットで性病検査を行っているというお店も多いと思います。自宅でできる手軽さはもちろん、匿名で検査を受けることができるのも検査キットの魅力です。

 しかし、手軽だからこそのデメリットもあります。女性の場合、検体の採取は「子宮頚管」ですることになっていますが、自分で採取するとなると正しい位置から採取できているのか……確認できませんよね。そのため、正しい位置から検体を採取することができず、感染をしていたとしても「感染していない」という結果になり、性感染症を見落としてしまう危険性があるのです。

 そうした「見落とし」を防ぐため、池袋駅前ライフクリニックでは医療従事者が検体を採取してくれます。正しい位置での採取ができるので、検査結果の正確性も自宅で行う検査キットのものよりも高くなり、性感染症の早期発見が可能になります。

 検査結果は最短で当日(項目により翌日以降の場合あり。検査当日は別途料金が必要。翌日以降は無料)、結果報告は、来院・郵送だけでなくスマホやPCなどWEBからも確認することができます。あわせて検査結果報告書についても、全国のセブンイレブンで印刷が可能。その際、住民票などと同じく「偽造防止の特殊用紙」に印刷をするので結果を偽ることはできません。
 手軽であることはもちろん、「正確な検査」を受けることの大切さを感じることができます。
 「性病は治らない病気ではないので、もし検査に引っかかっても薬を飲んで治療をすれば、また働くことはできる」と、夏目さんは検査後の治療が重要であると教えてくれました。

 次回以降、性感染症の予防方法や治療の大切さなどについて紹介していきます。

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