スカウトと共謀した店舗スタッフが職業安定法違反(有害業務への募集)で逮捕!?(前編)

デリヘル「S」で店長を務めていた島原譲氏(仮名・30代男性)は女性を勧誘し性風俗店で働かせたとして職業安定法違反(有害業務への募集)の疑いで逮捕されました。20日間の拘留後、略式起訴されると、罰金30万円の略式命令が出されました。なぜ島原氏は逮捕されたのか、事件の概要を報告します。

ざっくり言うと
▼逮捕のきっかけはスカウトグループの摘発。利用していた風俗店10店舗で関係者が全国で一斉に逮捕された。
▼警察はスカウトと島原氏が共謀して素人女性を性風俗へと言葉巧みに勧誘したと疑っていた。
▼面接での「綺麗だね」の一言が職業安定法違反(有害業務への勧誘)にあたるされた。

スカウトグループの逮捕で利用していた全国の風俗店が一斉摘発

 島原氏が逮捕される少し前、日本各地の性風俗店へ女性を紹介しているスカウトグループ「P」が摘発されていました。逮捕容疑は迷惑防止条例違反(勧誘行為の禁止)および職業安定法違反(有害業務の紹介)。女性に声をかけて性風俗店で働くように勧誘し、実際に性風俗店へ斡旋していたという内容です。

 島原氏が逮捕されるに至った最初きっかけはそのスカウトグループ「P」の摘発で、彼らが紹介していた店舗リストの中にデリヘル「S」があったことでした。「P」から女性の紹介を受けていた、10店舗の性風俗店が全国で一斉に摘発を受け、その中の一人になってしまったのです。

 島原氏はそのスカウトグループ「P」を以前から個人的に知っており、デリヘル「S」で仕事をするようになってからも時折連絡のやりとりをし、実際に紹介を受けていました。警察はこの関係を問題視し、スカウトと島原氏が共謀して素人女性を性風俗へと言葉巧みに勧誘しデリヘル「S」で働かようとしたのではないかと疑ったのです。

関係図

なぜ逮捕されたのか?

 決定的だったのはスカウトグループ「P」からの紹介で実際にデリヘル「S」へ面接に来た元コンパニオンの1人が警察の捜査に協力したことでした。そしてその元コンパニオンを同店で面接したのが島原氏だったのです。確かに従業員名簿には面接した担当者として島原氏の名前がありました。

 この元コンパニオンを面接したのは3年も前のこと。どんな話をしたのかはっきりと覚えていませんでしたが、元コンパニオンの証言では面接の際、島原氏から「綺麗ですね」「素敵ですね」と言われたとのことでした。そして結局この一言が風俗で働くがどうかも決めかねている状況で女性を「勧誘」したことにあたるとされ、職業安定法違反での逮捕の理由になったというのです。

 そもそもその証言をした女性はスカウトからの紹介であり、デリヘル「S」に面接に来る直前までは別の風俗店で働いていた経験者でもありました。またアダルトビデオにも出演しているなどの経歴もふまえ、島原氏は「風俗やアダルトビデオで働いた経験がある女性が面接に来れば、当然この業界で働くと決めて面接にきている」のに「勧誘した」と断定されたことに不満はあったそうです。

しかし違法なスカウトを利用して女性を紹介してもらっていたことや、長期の拘留で心配している家族のことなどを考え、また警察に今の仕事を辞めると約束すれば罰金も安くなると説明されたこともあり、弁護士とも相談した上で罪状を受け入れました。島原氏は20日間拘留され、結果的には罰金30万円を支払い釈放されることになりました。

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